夏至の元伊勢
今回の夏至は日食や新月と重なっていたので、特別感がありましたね。
朝リビングに来るとモンシロチョウが家に入って来ました。
白い蝶のお知らせです
せっかくなので、夏至の日にいつか行きたいと思っていた場所を訪れました。
元伊勢皇大神宮
鬼伝説の大江山です。
鬼退治伝説。と聞くと「鬼は悪者」と思われますね。
少し違った視点のお話をチラリと^^
ご興味あればどうぞ。
思いの外長くなったので日輪の写真だけチラ見くらいで良いかもしれませぬw
元伊勢とは紀元前59年に「別に大宮地を求めて鎮め奉れ」と奈良、倭の地を出立されて初めて鎮座された場所
外宮、内宮、五十鈴川、猿田彦。ちゃんと全部お揃いであります。
その奥にある天岩戸神社に向かう途中に「日室ヶ嶽遥拝所」
ピラミッド説も囁かれる円錐形の山の頂上に夏至の夕日が沈むのです。
不思議系の方にとっては魅力的ですよねw
大江山の鬼伝説ですが、じつは3つの時代の鬼退治があるのです。
有名なのは酒呑童子
ヤマタノオロチを父に持つとも言われる
絶世の美男子。数多のラブレターをもらうのですが
恋焦がれすぎて死んでしまった女性からもらったお手紙を開けたら
恨みの炎で焼かれて鬼になっちゃった。という顛末。
この辺りから本当に鬼なの?という疑念が湧く私、笑
そして鬼となった酒呑童子は大江山に住み着き
夜な夜な都に現れては姫をさらい宝を奪う事案が発生します。
安倍晴明が、これは大江山に住む酒呑童子の仕業と断定
天皇の勅命により源頼光と頼光四天王と呼ばれる計5人で討伐しちゃうのです。
頼光はこの酒呑童子討伐の時のみ「よりみつ」ではなく「らいこう」と読ませます。
雷の音をかけているようですね。
呪術的には雷避けの樹木は桃の木です。
桃太郎の鬼退治が頭の中にポワンと浮かびますw
さらに古く
皇大神宮の参道に、麻呂子杉が一本そびえ立っています。
聖徳太子の弟麻呂子親王が、英呉(あご)軽足(かるあし)土熊(つちぐま)という3人の賊を討つ為の祈願の御手植え杉です。
頼光、酒呑童子よりもっと前から鬼いたんですね!笑!ってお話になってきました。
つちぐま。という音には聴き覚えがあります。つちぐも。
土蜘蛛(つちぐも)とは大和朝廷に「まつろわぬ者」要はお上の言うこと聞かない人のことです。
蝦夷、熊襲などと同じ先住民とも言われ、土蜘蛛のいわれは「土に籠る人」
籠るの字には「龍」があります。
こうなると、ナグサトベや長髄彦や饒速日命の話になってしまうので
マニアックすぎて困るのでとりあえず置いておきます。
一番古い時代は崇神天皇の頃。3世紀後半。
崇神天皇の異母兄弟といわれる日子坐王(ひこいますのみこ)による
陸耳御笠(くがみみのみかさ)の討伐です。
ミミとは
正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命
饒速日のルーツ
奈良の鳥見も鳥耳
何言うてるかわかりませんねw
耳というのはシャーマンです。
「聖」という字に耳、口、王があります。
『言霊(口)を聴く(耳)ことができる王』
聴くとは、人の耳では感知出来ない小さな声を聴く事の意味があります。
「聴」という字は、耳、十、目、心です。
『霊を見る、霊を聴く、十(シャーマン)、である人(心臓を持つもの)』
つまり陸耳御笠とは先住民であり「聴くことのできる」首長だったと
名前から推察できるのです。
史実とは強者の都合の良いように編纂されるもの、、
大江山周辺では鉄鋼石が採取されるタタラ場がありました。
鬼は金棒(鉄棒)持っていますし^^
鬼と金属には深い関係がある。
鬼の正体とは「製鉄集団」だったかも?
酒呑童子はタタラの首長の美男子で、お酒好き。都から姫を拐ったのではなく、親が姫と宝物献上してただけかもですね。(個人の見解です)
製鉄技術を持つ=豊かな富と軍事力。を意味します。
敵対する側から見ると「怖い」「恐ろしい」存在=鬼。でしょうねえ。
もののけ姫はこれらをかき混ぜたようなお話、と言えるかもしれません。
大江山で抑圧された鬼とは、大和朝廷に抵抗した先住民であり
タタラ衆であり、そして修験者であるのでは。と思いを馳せます。
立場が違えば、鬼、悪者や神、正義にもどちらもなり得るのですね。
それは今の世界にも同じ事が言えましょう。
鬼も神も人間のコントロールを超えた力を意味し、それらは善悪を超越した存在。
それらが支配したいものからすると、脅威であり、異形異界の存在に、そして反社会的存在として位置付けられただけなのかもしれません。
信じるも信じないもあなた次第です笑。(何のマネだか)
ずっと曇りで太陽が見えない空でしたが
そんな夏至の日室ヶ嶽に日食の太陽が近づくと
雲がみるみる開けてゆき、日輪が現れました
玉を抱く龍のようー
夏越の大祓
サンピラーっぽくなっています
急にみんながどよめいた瞬間です。
飛行機雲が、太陽から発射されたような、、
UFOだーって言っておられる方も居られましたが
北京ー羽田のJALです笑(フライトレコーダーで確認w)
さて、私も必要な「声」を「聴く」お仕事をさらに精進いたします。
身体の声をお聴きします。
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